東京市場 午後概況 ユーロ圏財務相会合控え、模様眺め

2015年02月16日 15:32

午後の為替市場は様子見ムードの強い展開。本日のユーロ圏財務相会合の結果を見極めたいとの思いから、積極的な取引は見送られた。関連市場では、日経平均株価は2007年7月以来の18000円台で引けた。
 
ユーロドルは1.14ドル前半でもち合い。午前は先週末の終値付近から買い戻しが進み、昼にかけて1.1425ドルまで上昇幅を広げた。ただ、ユーロ圏財務相会合を前に積極的に買い進むだけの材料もなく、買い一巡後は本日の高値水準で模様眺めとなった。ユーロ円も135円前半で方向感に欠けた。
 
ユーロ圏財務相会合に関しては、今会合で決着が付かなくても、期限となる2月末まで時間があるため、直ちにリスク回避的な流れが強まらないのではとの楽観的な見方はある。しかし、協議が難航しそうなことも明らかで、見通しは依然として不透明である。
 
ドル円は118円半ばで動意が鈍った。目先の相場のドライブ要因であるユーロの値動きが限られたため、ドル円も狭いレンジで振幅した。12月鉱工業生産・確報値は前月比で+0.8%と、速報値+1.0%から低下したが、市場の反応は薄かった。
 
そのほかでは、オセアニア通貨が対ドルで高値を更新。午前にドル高地合いの調整が入ったフォロースルーから、豪ドル/ドルは0.7795ドル、NZドル/ドルは0.7517ドルまでレンジ上限を広げた。ただ、あくまでも調整の域をでず、上昇の勢いは限られた。