東京市場 午後概況 ユーロ下落がドルをサポート ドル円は上値伸ばす

2014年10月30日 15:56

東京午後は、ユーロの下落を通じてドルが若干上値を伸ばした。FOMC後の対主要通貨でのドル高自体は一服したが、ユーロドルがストップロスの売りをこなして、7日以来の安値となる1.2586ドルまで下げ幅を拡大させたことが相対的なドル高を支援した。ユーロ円も137.35円までつれ安。後場の日経平均は3ケタの上げ幅をキープしつつも値動きは膠着気味となり、時間外の米金利も方向感を失っていたため、円売り地合いも盛り上がらずユーロ円の下値のサポート力は乏しかった。
 
ドル円は109.16円まで上値を拡大。テクニカル的には1日につけた年初来高値からの下げ幅の76.4%戻しを達成し、全値戻しとなる110円台が視野入りしている。米連邦準備理事会(FRB)が、デュアルマンデートとなる雇用とインフレの両面で楽観的な見通しを示したことで、ドル買いへの安心感は強い。今後は、米金利の動向が一段のカギと捉えられそう。米利上げ開始は、今後のデータ次第との見方も強調されたことで、目先は今晩の米7-9月期GDP・速報値への注目度が高い。
 
ポンドドルは1.5965ドル、豪ドル/ドルは0.8756ドル、ドル/加ドルは1.1212加ドルまで対ドルでじり安。NZドル/ドルも0.77ドル後半で戻りが抑えられた。ポンド円はユーロ円同様に、円安のサポートが乏しくなったことから174円前半で伸び悩み。豪ドル円も95円半ば、NZドル円は85円前後、加ドル円は97円半ばで、上げ幅を縮小させてもみ合った。
 
 
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