東京市場 午後概況 ユーロは軟調、ドル円は小幅に高値塗り替え

2014年08月29日 15:46

午後の為替市場では、ユーロが小幅安。ユーロドルは1.3166ドルまでレンジ下限を塗り替えた。ユーロ圏経済への不透明感や東欧情勢への警戒感が重しとなった。ノボトニー・オーストリア中銀総裁が「ユーロ圏の状況について懸念」、「今年の経済は昨年よりも良いが、期待ほどではない」と述べた。ただ、本日のロンドンタイムに発表されるユーロ圏8月消費者物価指数の結果やウクライナ情勢を見極めたいとの思いから、積極的な取引が控えられたため、値幅は限定的だった。
 
一方で、日経平均の下げ幅縮小や対ユーロでのドル買いを支えにドル円は小幅高に。一時103.86円までレンジ上限を広げた。とはいえ、手掛かり不足や週末・月末を控えるなかで、追随して買ってくる参加者も限定的。104円の大台を回復するだけの勢いはなかった。
 
クロス円も、ドル円と同様に株価動向を眺めながら、ポンド円が172.10円近辺、豪ドル円が97.00円付近で底堅く推移した。ただ、ユーロ円は136.70円台で上値が重かった。
 
その他の通貨はまちまち。ポンドドルはユーロドルの下押しに連動して、1.6580ドル台で上値が重くなった。かたや、予想比弱めの住宅指標や、前月から低下した企業景況感を受けて売りが先行していたNZドル/ドルは、対豪ドルでの買い戻しを手掛かりに対ドルでも、0.8370ドル付近まで小幅に切り返した。NZドル円も86.90円付近へもち直した。
 
 
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