東京市場 午後概況 ユーロ、対ドルで昨年11月以来の安値

2014年08月06日 16:40

午後の為替市場は様子見ムードが強かった。ウクライナをめぐる地政学リスクが意識される中ではあったが、この話題に対する新たなニュースが伝わらなかったことから、海外勢の参入待ちの様相が続いた。ただ、終盤に独製造業指標の弱さを受けてユーロは対ドルで年初来安値を更新した。日経平均株価は一時200円近く下げる場面はあったが、為替市場への影響は限定的だった。
 
ドル円は昼頃に102.52円までわずかにレンジ下限を広げた。しかし、取引の流れの中で同水準をつけた感じで、さらに下方向を試す展開にはならず。下押し一巡後は102.60円付近でもち合った。クロス円も全体的に小動き。ユーロやポンドなど一部通貨がさえない動きとなったものの、方向性は見定めづらかった。
 
ユーロ円は、独6月製造業受注が前月比・前年比とも市場予想に反してマイナスとなったことで、ユーロ圏の景気回復に対する不安が強まり、136.95円まで下落した。また、ポンド円は昨日の上昇の反動や、ユーロ円の下げに連れて172.89円までレンジ下限を広げた。ただ、ドル円と同様に値動きは緩慢で下げ幅は限られた。ポンドに関しては、ロンドンタイムに発表される英6月製造業・鉱工業生産が注目されている。好調な結果となれば、英国の利上げ観測が強まる可能性はある。
 
ドルストレートはクロス円の動向に連動。ユーロドルは昨日安値を下回り1.3349ドルまで下落。ユーロドルが同水準をつけるのは、昨年11月11日以来となる。ポンドドルは1.6858ドルまでレンジ下限を広げた。
 
 
XEMarkets 口座開設