東京市場 午後概況 ドル高一服も堅調さ維持、ドル円103円後半

2014年08月21日 15:21

東京タイム午後の為替相場では、午前のドル高・円安の流れが一服し、動意は限定的。ドルは主要通貨に対し上昇が一巡するも、堅調さは維持されている。昨日の海外市場の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録がタカ派寄りと受け止められ、直近のドル高の流れが加速した。ドル円は午前につけた103.97円を高値に103.80円付近で小動き。高値圏での推移が続いているが、ここまでの上昇ピッチが早く、明日にイエレンFRB議長の講演を控え、利食いや調整も入りやすい地合いとなっている。日経平均は後場も堅調な動きで1万5500円台を維持して大引けし、9連騰となった。クロス円も午前の高値からやや水準を落とし、ユーロ円は137円半ば、ポンド円は172円前半、豪ドル円は96円前半、NZドル円は86円後半で小幅な上下にとどまった。
 
主要通貨に対してドルは堅調地合いを維持。午前中に昨年9月以来の安値となる1.3242ドルまで下落したユーロドルは1.33ドル半ばで戻りの鈍い動きが続いた。本日はユーロ圏と主要国の景況指数の発表が予定されており、結果次第でユーロ圏経済の減速懸念が一段と強まり、ユーロ売りが加速する可能性もありそうだ。ポンドドルは1.6564ドルまで安値を更新し、ドル/加ドルは1.0986加ドルまでドル高・加ドル安が進んだ。また、市場予想を下回った中国8月HSBC製造業PMIを背景に弱含んだ豪ドルは、対ドルで下げが一服して0.92ドル半ばでもみ合い、NZドル/ドルは0.83ドル半ばでの推移が続いた。