東京市場 午後概況 ドル高一巡 ドル円は118円後半でもみ合い

2014年12月01日 15:20

午後はドル高が一巡し、ドル円は118円後半でもみ合いとなった。119円台回復を果たしたことによる達成感は乏しいものの、後場の日経平均株価が伸び悩みで推移していたことにも上値を圧迫された。本邦絡みの材料としては衆院総選挙が最大の焦点だが、目先はこのテーマが大きな波乱をもたらす可能性は低い。米景気動向などを眺めながらのドル主導の相場展開が想定され、海外勢の参入待ちの様相ともなった。なお安倍首相は党首討論で、「円安の悪影響を受けている方々には金融等の支援を行う」などと発言している。
 
ユーロドルは1.2455ドル前後までじり高で推移。ドル買いが一巡したことや、対ポンドでの底堅さを背景に下げ幅を縮小させた。ユーロ円は148.10円まで高値を塗り替えてしっかり。ポンドドルは1.56ドル前半、ポンド円は185円半ばを中心に下げ渋った。
 
資源国通貨も総じて下落基調が一服。NY原油先物は電子取引市場で64ドル台まで続落。スイス国立銀行(SNB)の金保有案が国民投票で否決されたことで、NY金先物は1141ドル台まで下値を広げるなど、商品市況の下落傾向は続いたが、豪ドル/ドルは0.84ドル半ばへ水準を戻してもみ合い。NZドル/ドルは0.78ドル前半まで切り返した。豪ドル円は100円半ば、NZドル円は92円後半と重い動きは続いたが、下値を模索する流れは後退。