東京市場 午後概況 ドル高・円安に調整も、材料乏しく小動き

2014年09月22日 15:23

東京タイム午後の為替相場は午前の流れを引き継ぎややドル高への調整が優勢となるも、値動きは限定的。先週に米連邦公開市場委員会(FOMC)とスコットランドの住民投票という注目イベントを通過し、足もとでは材料出尽くしでやや動きにくい。日経平均の先週末比100円超の下落や、時間外取引での米10年債利回りの低下を背景に、ドル円は108.67円まで安値を更新した。ただ、米国と主要国との金融政策見通しの格差からドル高基調が継続するとの見方が多く、108円後半では底堅さを示している。
 
1.2826ドルまで年初来安値を更新したユーロドルの反発は1.2868ドルまでにとどまり、ユーロ円は140円前後で動意が鈍い。先週、第1回目のTLTROの供給総額は市場予想を下回り、ECBによる追加緩和への思惑が広まりやすい。ポンドドルは1.63ドル半ば、ポンド円は177円後半で小動き。スコットランドの英残留を好感したポンド買いは一巡しているが、足もとでは不安材料が払拭され、底堅い動きが見込まれそうだ。オセアニア通貨はさえない動き。豪ドル/ドルは0.8906ドルまで弱含み、週末の総選挙で与党が大勝したことを受けて買いが先行したNZドル/ドルも0.8170ドルを高値に0.8140ドル付近に押し戻された。アジア株の全面安も重しとなり、豪ドル円は96.95円、NZドル円は88.57円まで売りが優勢に。