東京市場 午後概況 ドル高に修正 米金利の低下傾向もドルの重し

2014年05月29日 15:22

東京タイム午後は前日のドル高に修正が入る格好で、主要通貨が対ドルで底堅く推移した。時間外の米長期金利が、2.43%近辺までじりじりと水準を下げたこともドルの上値を圧迫した。ユーロドルは1.3610ドルまで切り返し、ポンドドルは1.6729ドルまで小幅に上値を伸ばしている。豪ドル/ドルは0.9295ドルまで高値を更新。豪1-3月期民間設備投資は弱かったが、2014-15年度の設備投資計画が前回の予想を大幅に上回っていたことが支えになっている。一方でNZドル/ドルは0.84ドル後半で上値が重かった。前日、3月12日以来の安値水準まで下げ幅を広げた後の、地合いの悪さを引きずっている。
 ドル円は101.65円前後で上値の重い推移。後場の日経平均は前日引け値水準を挟んでもみ合う時間帯が長く材料としては不足。白井日銀委員による「何が何でも2年で物価目標達成ではない」、「追加緩和を否定しない」などの講演内容が伝わったが手掛かりにはなっていない。ユーロ円は138円半ば、ポンド円は170円前半で小幅な振幅。豪ドル円は対ドルの底堅さに支えられ、一時94.49円まで上値を伸ばす場面があった。