東京市場 午後概況 ドル安一服も、株安で円買いくすぶる

2014年10月02日 15:44

午後の為替市場はドル安が一巡。欧州タイムでの欧州中央銀行(ECB)理事会やドラギECB総裁会見のほか、明日の米雇用統計を控えドルの持ち高を調整する流れが先行した。NZドルにリアルマネー系の買いが入ったことも、ドルの上値を重くした。ドル円は108.55円まで下げ、ユーロドルは1.2676ドルまで上昇幅を広げた。
 
ただ、あくまでもポジション調整が主流だったことで、ドル売りは広がらず。ドル円は取引一巡後に下げ幅を縮めた。とはいえ、日経平均株価が400円以上の下げとなり、リスク回避的なムードが意識されるなかで、ドル円の戻りも108.70円台がせいぜいだった。
 
安倍首相は参議院本会議での代表質問で、円安による景気への影響に関して「為替についての言及は差し控える」としながらも、「燃料価格高騰含め経済状況に慎重に目配り」と述べたが、市場への影響は限られた。
 
NZドルは上昇が一服。昼にかけてリアルマネー系の買いが強まり、NZドル/ドルは0.7928ドル、NZドル円は86.07円までそれぞれ上昇幅を広げた。ただ、依然として当局による市場介入を警戒するスタンスに変化はなく、上昇一巡後はNZドル/ドルは0.78ドル後半、NZドル円は85.60円台まで押し戻された。一方で、豪ドルは底堅い展開。午前中からの買い戻しの流れが継続し、豪ドル/ドルは0.8816ドル、豪ドル円は95.82円までそれぞれレンジ上限を切り上げた。
 
そのほかでは、ブロードベント英MPC委員が「英国はまだ利上げをする状況にはない」と述べたことを受けて、ポンドドルは1.62ドル前半、ポンド円は176円前半付近へ押し戻される場面があった。
 
 
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