東京市場 午後概況 ドル堅調 買い安心感が勢い増す

2015年01月23日 15:16

午後はドルが堅調。ECB理事会を終え、市場の短期的な警戒感は週末のギリシャ総選挙に向いている。こうしたなか、今週は金融政策面での米国の優位性が改めて意識される1週間となったことで、ドル買いに対する安心感が再び盛り返している。後場の日経平均株価は高値圏を維持して推移したが円売りの動き自体は限定的。対ドルの下値拡大でクロス円は軟調だった。
 
ユーロドルは1.1315ドル、ポンドドルは1.4981ドルまで今日の安値を更新した。中国PMIを好感して小幅高となったオセアニア通貨も、豪ドル/ドルは0.7965ドル、NZドル/ドルは0.7480ドルまで押し戻された。豪州の追加的な政策金利の引き下げや、NZの金利据え置き期間の長期化観測も高まっている。ドル/加ドルも1.2408加ドルまでドル高・加ドル安で推移。
 
クロス円は対ドルに連れ安。ユーロ円は134.25円まで下値を広げ、ポンド円は177円後半で上値が重い。豪ドル円は94.54円、NZドル円は88.71円まで売られる場面があるなど、本邦株高・債券高にはサポートされていない。ドル円はドル高のなかで118.70円近辺まで下押しから水準を回復させた。