東京市場 午後概況 ドル円103円後半、ユーロはECB控え様子見

2014年04月03日 16:05

東京午後の為替相場は、新たな手がかりが不足するなか動意が限定的。ドル円は後場の日経平均が日通しの高値を更新する動きに連動して一時104.08円まで上値を伸ばしたが、日経平均が伸び悩んだこともあり103円後半へ水準を戻した。また、中国株は下げ幅を拡大するなど軟調な推移となったが、中国景気刺激策への期待感からリスク回避の動きにはつながっていない。昨日の米3月ADP全国雇用者数はやや市場予想を下回る結果となったものの、寒波の影響が薄らぐ兆候が示されており週末の米雇用統計へ期待が維持されたことはドル円の下支えになっているようだ。クロス円はユーロ円が142.86円、NZドル円が88.67円まで足もとの安値を更新し、ポンド円は172円後半、豪ドル円は95.70円付近へ水準を切り下げるなどやや上値の重い動きとなった。
 また、ユーロは本日の欧州中央銀行(ECB)理事会とドラギECB総裁の記者会見を控え模様眺めムードが強い。大方の予想では追加緩和の見送りが見込まれているが、ユーロ圏の消費者物価指数が低水準にとどまっていることを背景に一部では追加緩和への思惑も根強い。ユーロドルは1.35ドル半ばの狭いレンジ内での推移となった。米景気への楽観的な見方からドルのセンチメントが強気になっているなか、オセアニア通貨は対ドルで調整を継続させ、豪ドル/ドルは0.9206ドル、NZドル/ドルは0.8534ドルまでレンジ下限を広げた。