東京市場 午後概況 ドル円102円半ば、ユーロはECB理事会待ち

2014年06月05日 15:30

東京午後はやや円買いが優勢。後場の日経平均が一時マイナス圏に沈むなどやや重い動きとなったこともあり、午前の円買いの流れが継続した。ただ、前日同様に欧米の注目イベントを控え、値動きは限定的。日経平均は引けにかけてプラス圏を回復し、小幅続伸で大引け。時間外の米10年債利回りは2.585%付近まで低下した。また、佐藤日銀審議委員は量的・質的緩和は所期の目的を果たしつつあり、現状で政策の調整は必要ないとし、物価は予想以上に上昇しているとの見解を示した。
 ドル円は日経平均の反落を受けてやや円買い圧力が強まるも、下押しは102.45円止まりで、昨日の安値を前に下げ渋った。ユーロ円は139.34円、ポンド円は171.61円までやや重い動きとなり、オセアニア通貨も買いが一服。豪ドル円は95円前半で推移し、NZドル円は86.63円を頭に86円半ばに調整した。
 対ドルではイベントを控え小幅調整が主導。独製造業受注指数が前月比で市場予想を上回ったことを受けて、ユーロドルは1.3613ドルまでわずかに上値を伸ばした。本日の欧州中央銀行(ECB)理事会では、政策金利が0.25%から0.10%に、中銀預金金利がゼロから-0.1%への引き下げが見込まれ、銀行貸出支援策の導入も予想されている。また、ポンドドルは1.6754ドル、豪ドル/ドルは0.9289ドル、NZドル/ドルは0.8451ドルまで上値を伸ばすなど、底固い動きとなった。