東京市場 午後概況 ドル円小動き、市場参加者はまだ萎縮気味

2014年10月16日 15:27

東京タイム午後は小動き。昨日、弱かった米経済指標をきっかけに、ごく短時間でドル売りが膨らんだ。米国債は急伸し、株価は急落した。世界的な景気不安のなかで、エボラ出血熱が拡散しつつ、じわじわと緊張感が高まっていたところにネガティブな米経済指標が重なった結果、値動きは荒くなったが、東京タイムにかけては落ち着きを取り戻している。ただ、心理的な平静を取り戻したというよりも、まだ昨日の出来事を消化できず、萎縮してしまっている市場参加者のほうが多い印象だ。
 
ドル円は106円前半、ユーロ円は136円ちょうど前後、ポンド円は169円半ば、豪ドル円は93円前半で横ばい。NZドル円は84.85円まで強含み、他のクロス円とは流れが異なっている。日経平均株価は大幅反落して引けた。
 
ユーロドルは1.28ドル前半でもみ合いだが、昨日の急伸を受けた後でも反発基調を維持。ポンドドルは1.59ドル半ばでやや重い。ユーロ高・ポンド安の流れが続いているため、ユーロドルとポンドドルは歩調を合わせていない。
 
豪ドル/ドルは0.87ドル後半、NZドル/ドルは0.79ドル後半で推移。豪ドル安・NZドル高の流れを背景に、豪ドル/ドルはやや重く、NZドル/ドルは底堅い。ドル高基調からの反転は、利上げ局面にあるNZドルのほうが機敏のようだ。
 
 
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