東京市場 午後概況 ドル円小動き、オセアニアは自律反発

2014年09月30日 15:21

東京午後の為替市場は小動き。足もとのドル高に対する調整売りや、オセアニア通貨が直近の下落の反動から買い戻されたことが、ドルの上値を重くした。ただ明日以降、日米欧で主要イベントが控えているため、その結果を見極めたいとの思惑から、各通貨の動意は限定的だった。月末・四半期末による実需筋のフローが主導する展開が続いた。午前に、弱い鉱工業生産などを受けて市場の一部で強まった日銀の追加緩和への期待は膨らまなかった。また、安倍首相が「基本ポートフォリオ見直しは年金受給者の利益につながる」と述べたことで、日経平均株価は下げ幅を縮めたが、為替市場への影響は限定的だった。
 
ドル円は、ランチタイムに109.19円まで下押ししたが、昨日安値109.13円を前に下げ渋ると、その後は109.30円台へ戻してもち合った。一方で、ユーロドルは1.2703ドルまで高値を塗り替えたが、さらに買い進むだけの材料もなく、1.2690ドル付近へ反落するなど、両通貨ペアとも限られたレンジで振幅した。
 
オセアニア通貨はしっかり。買い戻しの流れが午後も継続して、豪ドル円は95.83円、NZドル円は85.55円までレンジ上限を拡大。対ドルでも下値を切り上げ、豪ドル/ドルは0.8768ドル、NZドル/ドルは0.7826ドルまで上昇した。とはいえ、積極的に買い進むだけの手掛かりは少なく、自律反発の域を出なかった。
 
 
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