東京市場 午後概況 ドル円下げ渋るも、107円後半で戻り鈍い

2014年10月10日 15:26

東京タイム午後は動意が鈍い。先週末に米雇用統計をこなし、今週に入ってドル高の調整が先行。米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録の公表を受けて加速したが、足元ではこの動きも一巡している。3連休を控え、東京市場は日を通して方向感は鈍く、調整主導の小幅な値動きにとどまった。後場の日経平均はやや下げ幅を広げるなど、軟調な動きが続いたが、為替相場の反応は限定的。また、昨日に昨年6月以来の低水準となる2.28%付近まで低下した米10年債利回りは時間外取引で、NY終値の2.31%付近でほぼ横ばい。
 
ドル円は107円後半でもみ合い。午前の107.65円を足元の安値に下げ渋ったが、株安も嫌気され、戻りは鈍い。ユーロ円は136円後半、ポンド円は173円後半、豪ドル円は94円半ば、NZドル円は84円後半で小動き。ドル円の上昇が一巡したことや、株安を背景に、クロス円全般も直近安値圏で上値の重い動きが続いている。昨日急落した米株への反応は限られたが、本日も大幅続落となれば、リスク回避の円買いが強まる可能性があり、警戒したい。
 
対ドルでも動意は限定的で、ユーロドルは1.27ドルを挟んで推移。昨日に1.27ドル後半まで上値を伸ばしたが、戻し局面での売り圧力は強く、1.28ドル大台復帰には至らなかった。また、ポンドドルは1.61ドル前半、豪ドル/ドルは0.87ドル後半、NZドル/ドルは0.78ドル後半で小幅上下。米早期利上げへの期待感が後退し、主要通貨は対ドルで底堅い動きになっているものの、各通貨ともに買い進める材料も乏しく、上値は限られている。
 
 
 

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