東京市場 午後概況 ドル円一段高、FOMC後の流れを維持

2014年09月18日 15:55

東京午後の為替市場は、昨日の米連邦公開市場委員会(FOMC)後の流れを引き継いで、ドル円が108.87円まで上値を伸ばした。6月時点のFOMC政策金利予測と比較して速いペースでの利上げが予想されていたほか、新たな出口戦略が公表されたことがドルをさらに押し上げている。FOMC声明で「相当な期間」事実上のゼロ金利を維持する方針が削除されなかったことは、米金融政策のタカ派シフトを警戒した向きの安堵感を誘い円売りに。
 
ただ、それぞれの部分をマーケットの都合のよいように解釈している印象が否めない。米債への売りは限られ、あまり上昇していない米金利と加熱するドル高の温度差はより鮮明となった。どちらが客観的なのか、今後見極めていくことになる。
 
ドル円につれてクロス円も上値を伸ばした。ユーロ円は140.07円まで上昇し、6月以来の高値を更新。ポンド円は177.68円まで上昇。2008年10月以来の高値を塗り替えた。加ドル円は98.88円まで上げ、年初来高値に迫っている。豪ドル円は97.61円、NZドル円は88.33円まで堅調に推移。日経平均株価は1月以来の高値で引けた。
 
ユーロドルは昨日からの安値圏を維持し、1.28ドル半ばでもみ合い。本日はTLTROの入札結果が18時15分ごろに公表される予定。調達額の市場予想は1500億ユーロ。ポンドドルは1.6323ドルまで強含み。スコットランドの独立を問う住民投票が始まるなかで、ポンド買い戻しが入った。豪ドル/ドルは0.89ドル後半、NZドル/ドルは0.81ドル前半でドル高圧力が継続。
 
 
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