東京市場 午後概況 ドル円一段高、109.75円まで円安進行

2014年09月29日 15:54

午後の為替市場は円安・ドル高。ドル円は、先週末高値109.54円を上抜けして、109.75円まで2008年8月以来の高値を塗り替えた。安倍首相が臨時国会の開会にあたって、「デフレ脱却目指し、引き続き経済最優先」、「消費増税の景気への影響に目配り」との所信表明を受けた政策期待が、円の上値を重くした。また底堅い経済指標が続く中、米国の金利正常化に向けた動きが加速するとの思惑も、ドル高を通じてドル円を下支えした。
 
ドル円の上昇に引っ張られて、クロス円も軒並み上昇。ユーロ円は139.06円、ポンド円は178.06円、スイスフラン(CHF)円は115.20円、加ドル円は98.20円までそれぞれレンジ上限を拡大した。また、軟調だったオセアニア通貨も下げ渋り、豪ドル円は95.13円を安値に95円半ば、NZドル円は84.36円を底値に85円前半へ戻した。
 
一方で、他通貨はドルに対して軟調。ユーロドルは1.2664ドルと、2012年11月以来の水準まで低下したほか、ドルCHFは0.9532CHF、ドル/加ドルは1.1178加ドルまで他通貨安・ドル高推移。また、NZ準備銀行が8月に5億2100万NZドル売りの介入を行っていたことが明らかとなったほか、キー首相が「NZドルの適正水準は0.65ドル」と述べたことなどが引き続き意識され、NZドル/ドルは0.7709ドルまで下げ幅を広げた。売り一巡後は、対豪ドルでの買い戻しから下落の勢いは緩和したが、戻りは鈍かった。豪ドル/ドルは0.8684ドルまで調整売りに押された。
 
 
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