東京市場 午後概況 ドル円一時07年以来の122円台、短期的達成感も

2015年03月10日 15:22

東京タイム午後の為替相場ではドル円の上昇が一服。米雇用統計後のドル高基調が続いている中、ドル円は昨年の高値121.86円を上抜けると、ストップロス買いを巻き込みながら一時122.04円まで上昇した。122円台をつけるのは2007年7月以来、約7年8カ月ぶりとなる。ただ、その後は短期的な達成感から利食い売りが優勢。本邦の長期金利が上昇し、日経平均が下げ幅を200円超に拡大した動きもドル円の調整を誘い、121円後半に押し戻された。上向きの流れが続いているが、円安へのけん制発言にも警戒が必要か。
 
ユーロドルは2003年9月以来の安値を1.0785ドルまで塗り替えた後も安値圏で戻りは鈍い。欧州中央銀行(ECB)による債券購入が開始され、域内の利回りに低下圧力がかかるなか、足元では下値模索の動きが続きそうだ。ポンドドルは1.5070ドルまで下押したほか、ドル/スイスフラン(CHF)は1月15日以来の0.99CHF台を回復し、0.9915CHFまでドル高が進んだ。NZ産粉ミルクを汚染するとの脅迫に対する懸念も材料視されたNZドル売りは小休止。NZドル/ドルは0.73ドル前後、豪ドル/ドルは0.76ドル半ばへやや下げ幅を縮小した。ドル円の上昇一服や株安でクロス円はやや重い動きも、値動きは限定的。ユーロ円は131.38円、豪ドル円は93.01円まで小幅安となり、ポンド円は183円半ばへ上げ幅を縮小した。また、NZドル円は88.55円を安値に88円後半で推移した。