東京市場 午後概況 ドル円・クロス円、わずかに高値更新も上値重い

2014年04月09日 15:21

午後のドル円・クロス円は戻りを試す展開に。昨日の下落に対する反動や、輸入勢によるドル買いなどが下支えとなり、ドル円は102.08円まで高値を塗り替えた。テクニカル的にも、2月安値からのトレンドチャネルの下限付近で反発しており、短期的には戻りを試してもおかしくはない。ただ、日経平均株価が前日比300円近くの下落幅でさえない動きとなるなど、リスク回避ムードの後退も進まず。ドル円の上値も相応に重かった。
 クロス円の戻りも限定的。ドル円が高値を更新した場面で、ユーロ円は140.78円、ポンド円は170.96円、スイスフラン円は115.49円、豪ドル円は95.70円、NZドル円は88.86円、加ドル円は93.54円までそれぞれ上昇幅を広げた。しかし、こちらも勢いは感じられず、買い一巡後は伸び悩んだ。
 他通貨はまちまち。堅調な中国株動向を受けて、資源国通貨はしっかりと推移した一方で、ユーロドルやポンドドルは前日終値付近での上下動を続けた。豪ドル/ドルは、市場予想を上回る豪2月住宅ローン貸出を受けてつけた本日高値0.9387ドルからは小幅に押し戻されたが、0.93ドル半ばまでに下げ幅をとどめるなど底堅い展開だった。