東京市場 午後概況 ドル円・クロス円 この日のレンジ下限付近で小動き

2014年09月05日 15:57

午後のドル円・クロス円は、この日のレンジ下限付近で小動き。ドル円は朝方の上昇後の下押しを一巡させると105.30円近辺を中心に推移した。ECBによる利下げや資産購入措置の発表で急落したユーロの影響を受けた想定的なドル高や、米雇用統計への期待感も背景に、投機的なフローも交えて年初来高値を更新したが、ややイベント前に勢いがつき過ぎたとの声もある。麻生財務相が「急激な為替の動きよくない」と発言したことが、動きの沈静化の材料にされたとの指摘もあったが、ボラティリティが急激に回復しているなかで今後もこの程度の値幅の上下は常に想定しておくべきだろう。ユーロ円は136円前半、ポンド円は171円後半、豪ドル円は98円半ば、NZドル円は87円前半、加ドル円は96円後半で下げ渋ったが、上値の重かった日経平均の動向で戻りも限定的。
 
ユーロドルは1.2930ドル付近で横ばい。現時点で可能な緩和措置を惜しみなく打ち出したことで急落した流れは落ち着いている。ただ、今晩の米雇用統計の結果次第では、ドル高・ユーロ安が一段と進むことも想定され買い戻しの動きもほとんどみられない。ポンドドルは1.63ドル前半、豪ドル/ドルは0.93ドル半ば、NZドル/ドルは0.82ドル後半で小動きながら、根強いドルの先高感で上値が重い印象。
 
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