東京市場 午後概況 ドル円は乱気流に突入、7年ぶりの高値から急反落

2014年11月06日 15:24

東京タイム午後の為替市場では、このところの円安・ドル高基調が乱気流の中に突入した。ドル円は7年ぶりの高水準である115.52円まで上値を伸ばした後、114.06円まで反落した。日銀の追加緩和や米金融政策スタンスがタカ派寄りに移行していることを背景にドル円の上昇には十分なテーマ性があるものの、最近の上げが急激だっただけに、調整も荒い。高所恐怖症の症状が見受けられ、利益確定の売りがさらなる売りを呼んでいるようだ。日経平均の下げ幅は一時200円を超えた。ただ、それでもドル円は114円台を維持しており、下値は広がっていない。
 
ドル円につれてクロス円も急速に伸び悩んだ。ユーロ円は144.24円まで上昇して年初来高値に迫りつつあったが、142.95円まで下げに転じた。ポンド円は184.33円まで上げ、2008年10月以来の高値を更新した後、182.48円まで反落。2007年高値と2011年安値の半値戻しの水準が183.99円となっており、ポンド円は上値めどを達成した格好になっている。豪ドル円は98.85円まで強含んだ後にやや押し戻されたが、荒っぽさは見受けられず。NZドル円も88円前半から半ばで落ち着いた動きだった。
 
ドル円が114.06円まで弱含むなか、その他の通貨に対しても調整のドル売りが優勢に。ユーロドルは1.2530ドル、ポンドドルは1.6002ドル、豪ドル/ドルは0.8620ドル、NZドル/ドルは0.7747ドルまで水準を切り上げた。
 
 
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