東京市場 午後概況 ドル円は上値の重い展開

2014年04月23日 15:27

午後のドル円は上値の重い展開。米長期金利が2.70%付近までじりじりと水準を下げたほか、日経平均株価が後場に一時上昇幅を縮めたことが重しとなった。午前につけた102.50円は割り込まなかったが、戻りも102.60円付近にとどめるなど、さえない値動きが続いた。
 衆院財務金融委員会に出席した黒田日銀総裁が「量的・質的緩和は強力な金利低下圧力を加える効果がある」と発言したが、為替市場への影響は限定的だった。
 また、豪ドルは引き続き軟調。市場予想に届かなかった1-3月期の豪消費者物価指数を受けて、豪州の早期利上げ期待がはく落した流れが尾を引いた。豪ドル円は95.08円、豪ドル/ドルは0.9273ドルまで下げ幅を広げた。NZドルも豪ドルに連動して上値は重く、NZドル円は88.06円、NZドル/ドルは0.8589ドルまで小幅に下落した。ただ、明日早朝にRBNZが追加利上げを実施するとの期待が下支えとなり、下げ幅は限られた。
 その他の通貨は方向性の見定めづらい流れに。ユーロドルは、ドル円下落に伴うドル安や、ユーロ/豪ドルでのユーロ高・豪ドル安の影響から、1.3820ドルまで上昇した。その後はECBによる追加緩和観測がくすぶるなかで伸び悩んでいたが、終盤に昨日高値を上回って、1.3837ドルまで上昇幅を広げた。一方で、ポンドドルは1.68ドル前半での小動きが続いた。
 
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