東京市場 午後概況 ドル円、レンジ下限拡大 ドル安地合いが継続

2014年08月28日 15:17

午後の為替市場は、ECBによる追加緩和期待の後退と結び付いた、月末のポジション調整に伴うドル売りが緩やかに継続した。また、ドル安地合いを受けてドル円中心に円買いの流れも残った。日経平均株価が、1万5500円を割り込んでさえない展開となったことも、円買いを後押しした。
 
ドル円は、米長期金利が2.34%台で低下気味に推移する中、103.68円まで下げ幅を拡大した。ユーロ円も137.17円を高値に137.05円付近で伸び悩んだ。また、午前に市場予想を上回る豪4-6月期設備投資や中国・工業利益の伸びを好感して、97.25円まで年初来高値を更新した豪ドル円も上昇が一服。97.05円付近まで押し戻された。今回の豪設設備投資の予想比上ぶれは明るい材料であるが、トレンドは依然として減少傾向が継続しており、投資減少の底打ち感は見えていない。
 
ユーロドルは、ECBの追加緩和期待が和らいだことによる、ユーロショートポジションの巻き戻しが散発的に出て、1.3218ドルまで上伸した。とはいえ、今日明日に発表される独消費者物価指数やユーロ圏消費者物価指数の結果公表を控える中で、ユーロ買い戻しの勢いも限られた。ポンドドルは1.6600ドル近辺、ドル/スイスフラン(CHF)は0.9130CHF近辺とドル安・他通貨高水準で推移した。一方で、豪ドル/ドルは午前の上昇の反動から調整売りに押されて、0.9360ドル付近で伸び悩んだ。
 
 
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