東京市場 午後概況 オセアニア通貨が軟調、中国貿易統計を嫌気

2014年12月08日 15:28

午後の為替市場はオセアニア通貨がさえない展開に。昼前に発表された中国の11月貿易収支の内容がふるわなかったことが影響した。
 
豪ドル/ドルは0.8275ドルと2010年6月上旬以来の水準まで下げたほか、豪ドル円は100.57円までレンジ下限を広げた。豪準備銀行による追加利下げ観測が強まりつつあることも、豪ドルの重しとなっている。NZドルも上値の重い推移で、NZドル/ドルは0.7650ドル近辺でさえない動きを続け、NZドル円は92.89円まで下落した。ただ、上海総合株価指数が2011年4月以来の3000p台を回復したため、オセアニア通貨の下げ幅も限定的だった。
 
中国の11月貿易統計は、輸出の伸びは前年比+4.7%へ鈍化し、輸入は増加予想に反して-6.7%となった。ただ、貿易黒字は544.7億ドルと過去最大だった。
 
ドル円は2007年7月以来の高値圏でもち合い。手掛かりとなる材料が見当たらないなかで、121.50円で底堅さを維持して推移した。一方で、ユーロドルは上値の重さを意識しながら1.22ドル後半で振幅。引き続き、欧州中央銀行(ECB)の追加緩和観測が上値を抑えている。ポンドドルは1.55ドル半ば、ドル/スイスフラン(CHF)は0.97CHF後半でもち合い。その他の通貨は、ポンド円が189円前半、CHF円が124円前半、加ドル円が106円前半での小幅な上下動に終始した。