東京市場 午後概況 イベント控えて模様眺めムード高まる

2014年10月29日 15:19

午後は各通貨が小動き。月末のスポット応当日に絡んだ実需のフローや、株高を背景とした円売りも一巡。ドル円は108円前半の極めて狭いレンジで上下した。一部通信社が、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の国債保有割合が、9月末時点で50%を割り込んだ可能性があると報じたが、株式市場の反応も限定的。政府主導の運用方針見直しを前に、運用資産の一部が国内株式などへシフトしているといった思惑は、すでに参加者にある程度植えつけられているもよう。後場の日経平均株価は、15600円の大台回復を前に足踏みとなった。
 
ユーロ円は137円後半、ポンド円は174円半ば、豪ドル円は95円後半、NZドル円は85円後半、加ドル円は96円後半で横ばい。総じて、各通貨のこれまでの値幅は20-30p程度と動意に乏しかった。
 
対ドルも、NYタイムの米連邦公開市場委員会(FOMC)結果公表を控えて模様眺めが支配的。世界銀行は今年の中国の成長率を7.4%と予想。15年は7.2%、16年は7.1%とし、成長の鈍化は構造的と指摘。来年の経済成長率目標を7%に引き下げることも可能との見解を示したが、中国株は堅調さを維持したほかオセアニア通貨の反応も限定的。豪ドル/ドルは0.88ドル半ば、NZドル/ドルは0.79ドル半ばで小幅な振幅に終始。ユーロドルは1.27ドル半ば、ポンドドルは1.61ドル半ばで目立った動きはなかった。
 
 
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