東京市場 午後 ドル円・クロス円は株価に連動

2014年02月14日 15:18

午後の為替市場は円買いが優勢に。米国経済の先行き不透明感のほか、中国のシャドーバンキングに絡むデフォルト懸念が改めて意識され、先物主導で日経平均株価が一時290円近く下落したことから投資家のリスク許容度が低下。昨日同様に円買いの流れが強まった。ただ、引けにかけて株価が小幅に下落幅を縮めたことで、円の上昇幅は限定的だった。
 ドル円は、目先のサポートラインと目されていた101.80円付近の90日移動平均線を割り込んで、101.57円まで下げ幅を拡大。同水準近くにある日足一目均衡表・雲の下限に支えられかろうじて下げ渋ったが、積極的に買い戻す材料はなく戻りは鈍かった。米長期金利が2.72%割れまで低下するなか、日米金利差縮小への意識も円高を後押しした。クロス円も軟調。ユーロ円は138.98円、ポンド円は169.13円、スイスフラン円は113.86円、豪ドル円は91.33円、NZドル円は84.67円、加ドル円は92.74円までそれぞれ日通しのレンジ下限を塗り替えた。
 ドルストレートは、日経平均株価の値動きに誘発された円買い意外に目立った材料がなかったことから、前日のNY終値付近で動意が鈍かった。ユーロドルは1.3680ドル前後、ポンドドルは1.6650ドル前後、豪ドル/ドルは0.90ドル前後でもち合った。ユーロドルに関しては、この後に発表されるユーロ圏主要国の10-12月期GDPを見極めたいとの思いから、積極的な取引が見送られた可能性もある。