東京市場 午前概況 NY休場でこう着も、ユーロは下値探り

2014年09月01日 11:58

東京午前の為替市場はこう着。先週末のドル高の流れを引き継いで始まったものの、本日のNY市場がレーバーデーで休場のため、東京市場の本格始動後、値動きらしい値動きはみられなかった。4-6月期法人企業統計、中国8月製造業PMIと中国8月HSBC製造業PMI・改定値などが発表されたが、動意付くような結果は得られず。
 
4-6月期のNZ交易条件指数は市場予想の前期比-3.5%に対して+0.3%となり、NZドル買いが若干入った。前期比で輸出・輸入物価指数ともに落ち込んだが、輸出物価指数よりも輸入物価指数の落ち込みが大きく、交易条件指数は前期比プラス圏を維持。
 
ドル円は104.08-22円のレンジで上下。先週末からドルがじり高だが、上値を追うような積極性はみられず。ユーロ円は136円後半、ポンド円は172円後半でもみ合い。豪ドル円は97.29円、NZドル円は87.20円まで小幅に水準を切り上げたものの、値動きは乏しい。
 
ユーロドルは1.3119ドルまで下げて年初来安値をやや更新。昨日、プーチン露大統領はウクライナ東部や南部の国家機構に関する緊急会合開催を呼びかけ、ウクライナ国内の親ロシア派の独立要求を支持することを示唆した。ロシアに対する制裁拡大観測は再び増している。ウクライナの北大西洋条約機構(NATO)加盟の可能性は低いとみられているが、各国の主張が衝突するなかで不透明感はさらに強まっている。
 
東京午後の為替市場は、欧州勢が参入する時間帯にかけてユーロが動意付く可能性がある。ウクライナ情勢に関して譲歩は見当たらず、各国の主張が積み重ねられて情勢は一段と悪化している。ロシアに対する追加制裁議論が拡大するなら、ユーロをさらに圧迫しそうだ。武力衝突の拡大が視野に入るならリスク回避の円高・ドル高パターンも顔を出すかもしれない。
 
 
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