東京市場 午前概況 GPIF期待で円安も、展望レポート待ち

2014年10月31日 12:09

東京タイム午前は、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)運用方針見直しの報道で円安推移も、日銀展望レポート待ちで様子見姿勢もうかがわれた。
 
ドル円は109円前半で小動き。クロス円も、ユーロ円が137円後半、ポンド円が174円後半、スイスフラン(CHF)円が114円前半で小幅な上下。豪ドル円が96円半ば、NZドル円が85円半ばから後半、加ドル円が97円後半と、資源国通貨も限られたレンジで推移した。堅調な日経平均株価や、米10年債利回りが時間外取引で2.3%割れ水準へやや低下したことへの反応も鈍かった。様子見ムードのなか、ドル円が109.44円へ上振れる場面もあったが、取引が薄く、若干の仕掛け的な動きでも動意しやすくなっているのかもしれない。
 
対ドルでも各通貨の動きは限定的。ユーロドルは1.26ドル付近、ポンドドルは1.60ドル付近でじり安。オセアニア通貨も、豪ドル/ドルは0.88ドル前半、NZドル/ドルは0.78ドル前半と上値が重かったが、弱い豪生産者物価指数への反応も鈍く、動意薄。豪7-9月期生産者物価指数(PPI)は前年比+1.2%となり、前期の+2.3%から減速した。
 
金融政策は早ければ昼前にも発表となるかもしれないが、無風通過だろう。その後は、午後の日銀展望レポートの発表待ちで、またしばらく様子見ムードか。展望レポートでは成長見通しが下方修正される見込みで、為替が日米景況や金融政策の温度差を改めて確認する機会となりそうだ。
 
 
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