東京市場 午前概況 FRB議長の証言控えて小動き、NZドルは売り優勢

2015年02月24日 12:14

東京午前の為替市場は小動き。イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言を控えて模様眺めムードが強い。米利上げ開始時期をめぐって金融市場は神経質になっており、動くに動けない。日経平均株価は前日終値付近で小動きを続けている。
 
ドル円は119.12円、ユーロ円は134.97円、ポンド円は183.87円まで水準を切り上げたが、値幅は限定的。仲値公示前後でも目立ったフローはみられなかった。
 
NZドル/ドルは0.7474ドル、NZドル円は89.01円まで下げた。NZ準備銀行(RBNZ)が発表した2年先のインフレ予想が+1.80%へさらに低下し、来月のRBNZ政策金利発表に向けて思惑を高めたようだ。前回のRBNZ声明は中立なようでハト派色もあり、利下げを意識する展開となっている。
 
NZドル安につれ、豪ドル/ドルは0.7767ドルまで弱含み。豪ドル円も一時92.51円とやや重い。
 
ポンドドルは昨日上昇した反動から1.5433ドルまで小安く推移。ユーロドルは1.13ドル前半で弱含みも値幅は狭かった。
 
東京午後も円相場は模様眺めか。イエレンFRB議長の証言に向けて思惑主導で仕掛けるような市場参加者は乏しい。NZドル売りは長続きしないだろう。昨年、主要国に先んじて利上げを開始したウィーラーRBNZ総裁が安易に通貨安競争に参戦するとは思えない。NZの主要輸出品である乳製品価格は反発に転じている。