東京市場 午前概況 FOMC控え様子見ムード、ドル円102円前半

2014年06月18日 12:19

東京午前の為替相場は小動き。今週の注目イベントであるFOMCを控え、様子見ムードが強く、積極的な取引は手控えられている。日経平均は小幅続伸となるも動意は限られ、連日1万5000円付近での動きが続いている。また、予想比強めの米消費者物価指数の結果を受けた米長期債利回りの上昇は一巡し、時間外の米10年債利回りは2.65%前後で推移。FOMCでは経済や利上げ見通しに対する変化を見極めることになり、イエレンFRB議長の記者会見も注目されている。午前に発表された5月貿易収支は9090億円の赤字となり、市場予想の赤字額を下回るも23カ月連続の赤字を記録した。貿易統計を受けた為替相場に反応は見られなかった。
 ドル円は日経平均の続伸も下支えに102円前半で底堅い動きとなるも、102.12-102.23円での上下で、レンジはわずか10銭程度にとどまった。ウクライナやイラクなどの地政学リスクも、ドル円の上値を圧迫している。クロス円は小じっかりも方向感は出ず、ユーロ円は138円前半、ポンド円は173円前半、豪ドル円は95円前半で推移。対ドルでは各通貨ほぼ横ばい。ユーロドルは1.35ドル半ばで、5日に1.3503ドルまで下押し後から戻りの鈍い動きが続いている。欧州タイムにイングランド銀行金融政策委員会(MPC)議事録の公表を控え、ポンドドルは1.6960ドル付近で推移。16日に2009年8月以来となる1.70ドル台復帰を達成し、上げは一服しているが高値圏を維持している。また、豪ドル/ドルは0.9340ドル付近、NZドル/ドルは0.8660ドル付近で小動き。
 午後もFOMCを見極めたいとして様子見ムードは続くだろう。ドル円は90日移動平均線や日足一目均衡表・雲の下限が位置する102.20円付近では上値が重く、後場の日経平均の動向次第では101円後半まで水準を切り下げることもありそうだ。
 
 
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