東京市場 午前概況 過剰な相場変動に恐怖感、円買い優勢

2015年01月19日 12:11

東京午前は円買いが優勢。日経平均株価は反発の動きとなっているものの、ドル円やクロス円の戻りは抑えられている。スイスフラン・ショックが冷めやらず、国債購入に踏み切ると想定されている欧州中央銀行(ECB)理事会やギリシャ総選挙は金融市場にとって不透明要因であり、リスク回避の円買い圧力は緩んでいない。明日から行われる日銀金融政策決定会合に関しても、現行の物価目標達成のためにはさらなる追加緩和が不可避であり、相場を不安定にさせる要因の一つ。表面的には上海総合株価指数の大幅安が円買いのきっけとなったようだが、ボラティリティの余計な拡大を恐れる心理が円高に振れる圧力をはらんだままだ。
 
ドル円は116.96円、ユーロ円は135.36円、ポンド円は177.14円、豪ドル円は96.11円、NZドル円は91.13円まで安値を更新。上海総合株価指数は5%超急落して始まった後、下げ幅をやや縮小している。
 
ユーロドルは1.15ドル半ばで横ばい。先週末の水準で値動きが乏しい。ポンドドルは1.51ドル前半で小動き。豪ドル/ドルは0.8244ドル、NZドル/ドルは0.7806ドルまで小幅に水準を切り上げたが、オセアニア通貨買いは一時的。