東京市場 午前概況 豪CPI受けて豪ドル急落

2014年04月23日 12:28

東京午前の為替市場では、豪消費者物価指数(CPI)を受けて豪ドルが急落。1-3月期の豪CPIは前年比+2.9%となり、10-12月期からやや加速したものの、市場予想に届かなかった。CPIのトリム平均値は前年比+2.6%で前期から伸びは横ばい。HSBC発表の中国製造業PMI・速報値は前回値から上昇し、市場予想と一致した。これまで本指数の低下が続いていたことからするとわずかに安堵感はあるが、相場の反応は限定的。
 豪州の物価上昇が予想されたほど強くなかったことで、豪ドル/ドルは0.9296ドル、豪ドル円は95.36円まで値を下げた。昨日から思惑混じりに豪ドル買いが入っていたことも豪ドルの下げを大きくしている。
 NZドル/ドルは0.8594ドル、NZドル円は88.13円まで弱含み。豪消費者物価指数が発表された後の豪ドル安につれてNZドルも重くなっているが、豪ドル安・NZドル高の動きにサポートされており、下値は広がっていない。
 円相場は小動き。ドル円は102.70円から102.50円までやや重くなったが値幅は狭い。ユーロ円は141円半ば、ポンド円は172円半ばでもみ合い。
 値動きはわずかながら欧州通貨は対ドルでしっかり。ユーロドルは1.3819ドル、ポンドドルは1.6836ドルまで水準を切り上げた。対主要通貨で豪ドルが急落し、豪ドル売り・欧州通貨買いがユーロドルやポンドドルにも波及。ユーロ/豪ドルやポンド/豪ドルでは、100ポイント超の豪ドル安となった。
 東京タイム午後は豪ドルが重そうだ。豪ドル/ドルは21日移動平均線を下回りつつあり、年初以降の豪ドル高・ドル安の調整が続く可能性がある。年内の豪利上げ観測はいったん消失しそうだ。円相場は日経平均株価の上下を手がかりに動意付くかもしれないが、短期的な動きにとどまるだろう。
 
ENOTECA Online(ワイン通販 エノテカ・オンライン)