東京市場 午前概況 豪雇用統計弱く豪ドル売り 円は小幅な動意

2014年08月07日 11:59

東京タイム午前の為替市場では豪ドルが下落。7月雇用統計が予想以上に悪化していたことが嫌気された。失業率は6.4%と、前月や市場予想の6.0%から大幅に悪化。2002年以来の高水準を示現した。労働参加率は小幅に上昇し正規雇用は増加したが、トータルの就業者数はマイナスに転じており雇用情勢の悪化が顕著に。予想とのかい離が大きめの指標ではあるものの、ネガティブな結果に豪ドル/ドルは0.9283ドル、豪ドル円は94.86円まで売りを強めた。
 
円相場は小動き。前日の米市場で一時101円台まで急落したドル円は102円前半で底堅く推移。昨日の下落が誤発注の円買いによるものだったとの指摘もあるなか、ストップロスの売りをこなして短期的な調整も済んだことで下値への警戒感は少なかった。仲値にかけたフローや、豪ドル下落による相対的なドル強含みを支えに102.21円まで買われる場面も見受けられた。ただ、日経平均株価の6日続落や時間外の米金利の低下傾向が上げ幅を限定的にさせている。ユーロ円は136.84円、ポンド円は172.31円までドル円に連動。NZドル円は86円半ば、加ドル円は93円半ばで方向感に乏しかった。
 
ユーロドルは1.33ドル後半、ポンドドルは1.68ドル半ばで横ばい。ともにロンドンタイムに金融政策の発表を控えて手控え感は強い。NZドル/ドルは0.84ドル半ば、ドル/加ドルは1.09加ドル前半で推移。対豪ドルでの上昇が与えた影響は軽微にとどまっている。
 
午後はイベントも限られている。豪ドルも翌日のRBA四半期金融政策報告発表を控えて徐々に値動きが落ち着くか。ウクライナ情勢に関しても欧州勢の参入する時間帯までは新たな手掛かりはなさそうで、地政学的リスクを蒸し返すような土壌にもないと思われる。ドル円は株価動向に小幅な影響を受けながらも102円前半を中心をした推移を続けることになりそうだ。
 
 
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