東京市場 午前概況 調整中心で小動き、ドル円は119円前後で底堅い

2014年12月19日 12:07

東京午前の為替市場は小幅に上下。今年最後のビックイベントともいえるFOMC議事録公表を無事通過し、市場参加者の意識は来週のクリスマス休暇へ移りつつあるようで、目立った手掛かりもなく調整による取引に終始した。値幅は限られ、狭いレンジ内での値動きとなった。
 
ドル円は序盤、日経平均の高寄りを織り込みやや強含みで推移。寄り付き後に調整売りが見られ一時118.80円台まで下押したものの、下値を試した後は底堅く推移し、仲値公示にかけて見られたドル買いから一時119.10円まで上昇した。ただ積極的に買い進める材料もなく、119円台で定着せず、118.82円まで押し戻される場面もあった。
 
欧州通貨は軟調。東京早朝にユーロドルは1.2292ドルまで戻していたが、欧州中央銀行(ECB)による量的緩和拡大観測は根強く、次第に水準を下げ、1.2275ドルまで本日のレンジ下限を広げた。また、ポンドドルも1.5652ドルまで下押した。またスイスフラン(CHF)は、スイス国立銀行(SNB)によるマイナス金利の導入が引き続き重しとなり、ドルCHFは一時0.9809CHF、CHF円は121.22円と、値幅は限られるもののCHF売りが優勢となった。
 
オセアニア通貨は、さえない欧州通貨に対して強含み。対ドル・対円でも底堅く、豪ドル/ドルは一時0.8188ドル、NZドル/ドルは0.7787ドルとじり高で推移。また豪ドル円も97.43円、NZドル円は92.67円まで水準を上げた。
 
本日はこの後、日銀金融政策決定会合の結果公表が控えている。今回の会合でサプライズはなさそうだが、黒田総裁の発言によっては為替市場が動意づく可能性があるため注視したい。