東京市場 午前概況 調整の円買い優勢、オセアニア通貨は小幅高

2014年11月27日 12:22

東京タイム午前はドル円・クロス円に調整の円買い戻しが入った。ドル円は117.49円、ユーロ円は146.87円、ポンド円は185.48円、スイスフラン(CHF)円は122.17円まで水準を下げている。ただ、米感謝祭を控えて海外勢の参加も乏しいようで、値動きは調整の範囲。ユーロドルは1.25ドル付近、ポンドドルは1.57ドル後半、ドルCHFは0.96CHF前半で、クロス円の下落に連れ対ドルで小幅安だった。
 
オセアニア通貨は豪指標やNZ準備銀行(RBNZ)の通貨売却額のニュースを支えに戻りを試した。豪ドルは、強めの豪7-9月期民間設備投資の発表後に買われた。ほどなく仲値公示にかけた円買い戻しによるクロス円の調整で伸び悩んだが、RBNZによる10月のNZドル売りが100万NZドルと小幅にとどまったことから、NZドル主導でオセアニア通貨が上昇。NZドル/ドルは0.7903ドル、豪ドル/ドルは0.8583ドル、NZドル円は92.40円から92.87円、豪ドル円は100.34円から100.87円まで一時上昇した。
 加ドルはオセアニア通貨など他の資源国通貨の上昇に追随しきれなかった。ドル/加ドルは一時1.1261加ドル、加ドル円は104.35円と加ドル小幅安。石油輸出国機構(OPEC)会合を前に、原油が下値を探る動きとなったことが、産油国通貨としての側面が注目される加ドルの上値を重くしているようだ。
 
午後も為替の動きは限定的か。オセアニア通貨などに動意は見られたが、値幅は限れており、強い方向性は感じられない。米感謝祭のNY休場を控えた様子見ムードが支配的。ただ、取引が薄い中では、調整のフロー程度でも通常より振れやすいかもしれない。