東京市場 午前概況 米雇用統計を控え、調整のドル売りが優勢に

2015年01月09日 12:23

東京序盤のドル円は、NYタイムの流れを引き継ぎじりじりと上昇。米株高を背景に日経平均の高寄りを織り込み、ドル円は一時119.88円まで上値を伸ばした。その後も株価は底堅くドル円も堅調に推移した。仲値公示を境に、昨日のNYタイム前半にも見られた調整のドル売りに転じ、ドル円は反落。東京タイムの上げ幅を吐き出し、昨日NY終値を下回る119.41円まで下落した。円売り先行で底堅く推移していたクロス円も、ドル円での円買いの影響から軒並み軟化。ユーロ円は141.02円、ポンド円は180.28円、スイスフラン(CHF)円は117.40円、加ドル円は101.08円まで水準を下げた。
 
一方で、1.1790ドル付近でさえない展開が続いていたユーロドルは、ドル売り優勢となると一時1.1811ドルまで上昇。他通貨も対ドルで強含み、ポンドドルは1.5110ドルまで上値を伸ばし、昨日終値を超える水準へ買い戻された。
 
本日発表された中国12月消費者物価指数(前年比)は+1.5%となり市場予想と一致。また同生産者物価指数(前年比)は-3.3%となり、市場予想より弱い結果となった。良好とは言えない結果だったものの、ドル売りの影響から豪ドル/ドルは0.8147ドル、NZドル/ドルは0.7839ドルまで上値を伸ばした。豪ドル円は円買い戻しが重しとなり97円前半、NZドル円は93円半ばを中心に上下した。
 
前場の日経平均は底堅く推移したが、為替市場の反応は鈍かった。市場の視線は米雇用統計に向けられているもようで、午後も調整中心の展開となりそうだ。