東京市場 午前概況 米イベント控え、調整主体の展開

2015年02月06日 12:23

東京午前の為替市場は、米雇用統計を控えて、昨日、上昇した欧州通貨を中心にポジション調整の動きが優勢となった。ただ手掛かりが少ない中で、レンジは限られた。関連市場では、日経平均は米株高を受けて100円超上昇したが、シカゴCME225先物の清算値を下回る水準での推移が続いた。
 
ユーロドルは1.1462ドル、ドル/スイスフラン(CHF)は0.9242CHFまでドル高推移。ユーロ円は134.56円、ポンド円は179.84円、CHF円は126.97円までそれぞれレンジ下限を広げた。その他、対欧州通貨での円買いを受けて、ドル円は117.33円、加ドル円は94.33円まで弱含んだ。
 
豪ドルは小幅高。RBA四半期金融報告の内容が、早期の追加利下げ期待を強める結果にならなかったことから買いが先行。豪ドル/ドルは0.7859ドル、豪ドル円は92.27円まで強含んだ。ただ、成長率・インフレ見通しが引き下げられるなど、経済に対する慎重姿勢が崩れていないため、その後は伸び悩んだ。RBAは、15年の成長率見通しを+1.75- +2.75%(従来は+2- +3%)、同インフレ見通しを+2- +3%(従来は+2.25- +3.25%)へ引き下げた。また、16年の成長率見通しは+2.75- +3.75%(従来は+2.5- +4%)へ修正した。
 
このあとも、ポジション調整による欧州通貨安・円高の動きには注意したい。ただ、今週はギリシャの資金繰りをめぐる問題、豪州のサプライズ利下げ、さらにはスイス国立銀行によるCHF売り介入観測など、なかなかトレンドを決めづらい中で、参加者も疲れがたまっている。今週最後のビックイベントを控えて、一息入れたいところで、午後は株価動向には気を配りながらも、ドル円・クロス円は落ちついた流れが続くか。