東京市場 午前概況 海外の流れ蒸し返しドル円は一時105.71円

2014年09月05日 12:19

東京タイム午前は、昨日の海外市場での流れが蒸し返され、ドル円は年初来高値更新を105.71円まで更新し、2008年10月以来、5年11カ月ぶりの水準に達した。クロス円も円売りを受け、昨日海外で対ドルでの各通貨下落の影響でつけた下押し水準から回復。ユーロ円は136.62円、ポンド円は172.26円、スイスフラン(CHF)円が113.24まで水準を回復した。
 
しかしドル円の高値達成感や急速に円売りが進んだ反動から、巻き戻しも進んだ。ドル円は105.23円と朝方からのレンジ下限をわずかに広げた。ユーロ円が136.17円まで下落するなどクロス円での円売りも落ち着いた。
 
資源国通貨はまちまち。豪ドル円は他のクロス円と同様の推移で、98.68円まで上昇を先行させ、昨年5月以来の高値をつけた。しかしその後は98.32円まで調整。加ドル円は97.08円まで上昇後、96.73円まで水準を下げた。NZドル円は、NZ財務相の通貨下落見通しを受け87.20円まで下落。NZドル/ドルも0.8270ドルまで売られた。
 
円相場中心の展開だったことから、対ドルでは各通貨の動意は限られた。ユーロドルは1.29ドル前半、ポンドドルは1.63ドルを挟んでもみ合いつつ1.6287ドルの安値をつけた。豪ドル/ドルは0.93ドル半ば、ドルCHFは0.93CHF前半、ドル/加ドルは1.08加ドル後半で小動きだった。
 
ドル円が高値更新を果たし、目先的な達成感が漂っている。足元でドル円がレンジをやや低下させたのには、今夜に米雇用統計を控えた警戒感もありそう。いったんイベントを控えた様子見姿勢が支配的になるかもしれない。ただ、東京序盤での円安進行を眺めて参入してくる欧州勢が、動きを再び活発化させる可能性がある。
 
 
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