東京市場 午前概況 株高背景にドル円堅調も、102円大台は試せず

2014年05月23日 11:55

東京午前の為替相場は小動き。日経平均が続伸スタートし、上げ幅を一時150円超に拡大するなど堅調推移となり、ドル円・クロス円は底固い動きとなった。ただ、25日のウクライナ大統領選挙を前に積極的な取引は手控えられ、リスク選好ムードは広がっていない。ウクライナ大統領選挙を無難に通過するまでは、一方的な円売り地合いにもなりにくいだろう。ドル円は株高を背景に昨日の高値を上回る101.86円まで上昇したが、102円大台を試す動きには持ち込めず、101円後半で小動きにとどまった。タイでは軍によるクーデターが発表され、地政学的リスクへの警戒感もドル円の上値を圧迫しているもよう。また、ユーロ円は138円後半、ポンド円は171円後半、NZドル円は87円前半を中心とした小幅な上下にとどまったほか、NYタイムで弱含んだ豪ドル円は下げ渋り、94.07円まで持ち直した。
 対ドルでも動意は鈍い。ユーロドルの重い地合いは変わらず、小動きながら昨日の安値を下回る1.3641ドルまで下押した。また、ポンドドルは1.6860ドル付近、豪ドル/ドルは0.92ドル前半、NZドル/ドルは0.8560ドル付近の狭いレンジ内で上下。
 午後もドル円は101円後半を中心に101.50-102円のレンジ内の動きが予想される。日足一目均衡表・基準線と21日移動平均線が位置する101.92円付近が引き続き上値の抵抗として意識されそうだ。また、ユーロドルは200日移動平均線1.3638ドルを伺う展開が継続しそうだ。