東京市場 午前概況 株高でやや円売り、豪ドルは議事録で売りが優勢

2014年06月17日 12:15

東京午前の為替相場では、日経平均が反発したことを受けてドル円・クロス円ともに底堅い動きとなった。ただ、本日から明日にかけて開催されるFOMCを前に積極的な取引は手控えられて値動きは限定的。日経平均は1万5000円の大台を回復して前引けた。ドル円は102.07円まで上値を伸ばし、ユーロ円は138.46円、ポンド円は173.15円、NZドル円は88.46円まで上昇するなど、クロス円も小じっかり。一方の豪ドルはやや軟調な動きとなった。RBA議事録では、「商品相場安を考慮すれば豪ドルはまだ高い」、「緩和的な政策が当面適切である公算が大きい」と今までのスタンス継続が再確認された。議事録公表後に豪ドルは売りが強まり、豪ドル/ドルは0.9361ドル、豪ドル円は95.49円まで弱含んだ。
 ユーロドルは海外市場の流れを引き継ぎ買いが先行し、昨日の高値を上回る1.3588ドルまで上昇したが、豪ドル/ドルやドル円主導でドル買いが優勢になった流れを受けて1.3558ドルまで水準を切り下げた。また、昨日に2009年8月以来の1.70ドル台復帰を果たしたポンドドルは1.6959ドルまで調整の下げが優勢となった。英紙タイムズによると、最もハト派の一人とされるマイルズMPC委員が11カ月後の任期満了よりも前に利上げ支持の投票を行う見通しを示唆したという。
 午後のドル円は102円を挟んでの小動きとなるか。FOMCを見極めたいことから動意は限られるだろう。102.20円付近には90日移動平均線や日足一目均衡表・雲の下限など注目のテクニカルポイントも多く、ドル円の102円前半での重い地合いは続きそうだ。また、イラク情勢への警戒感は引き続きドル円の上値を圧迫する一因となっている。
 
 
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