東京市場 午前概況 株安背景に、ドル円は週の安値を更新

2014年08月28日 11:59

東京タイム午前の為替相場は、円買いが先行した後にドル売りが続いた。反落して寄り付いた日経平均株価が一時下げ幅を100円超まで広げた動きも嫌気されて、リスク回避の円買いが先行。ドル円は104円前半での売り圧力が強いことも意識されて、103.70円まで下押し週の安値をつけた。時間外取引での米長期債利回りが緩やかに低下基調を継続させたことも、ドル円の上値を圧迫。クロス円も売りが先行したものの下げ幅を限定的にとどめると、主要通貨の対ドルでの上昇を支えに反発。ユーロ円は137.17円、ポンド円は172.27円、NZドル円は87.21円、加ドル円は95.70円まで切り返すなど、クロス円の方向感は鈍い。また、豪ドル円は97.25円まで昨年6月以来の高値を更新。
 
主要通貨は対ドルで上昇。ユーロドルは昨日の高値を上回り、1.3217ドルまでレンジ上限を広げた。昨日の海外市場で、来週のECB理事会で追加緩和を実施する可能性は低いとの報道があり、一部でくすぶっていた来週理事会での追加措置への思惑は後退した。ポンドドルは1.6598ドル、豪ドル/ドルは0.9372ドル、NZドル/ドルは0.8404ドルまで買われた。NYタイムでの米4-6月期GDPの改定値の発表を控え、直近のドル高への調整が継続。4-6月期GDP・改定値は前期比年率で速報値の+4.0%から+3.9%への下方修正が予想されている。
 
午後もドル円は103円後半を中心に小動きが予想される。ドル円は上昇トレンドが見込まれているが、足もとの米10債利回りは年初来の低水準での推移が続いており、上値は追いにくい。後場の日経平均が下げ幅を拡大する動きになれば、ドル円の103円半ばまでの調整はあり得るだろう。
 
 
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