東京市場 午前概況 株安で円高、ドル円は約1カ月ぶりの118円割れ

2015年01月13日 12:05

東京タイム午前の為替相場は株安・原油安を背景としたリスク回避の円買いが継続。連休明けの日経平均は反落。1万7000円大台を割り込み、下げ幅を一時350円超に拡大した。また、NY原油先物は時間外取引でも軟調推移で、45.30ドルまで5年9カ月ぶりの安値を塗り替えた。午前に発表された本邦11月経常収支は市場予想を上回る4330億円の黒字となり、5カ月連続の黒字となったほか、同貿易収支は6368億円を赤字となり、市場予想の赤字額を下回った。また、中国12月貿易収支はほぼ市場予想通りの結果となり、市場の反応は限定的。
 
ドル円は118円大台を割り込むと117.74円まで下押し、昨年12月17日以来の安値をつけた。ユーロ円は139.45円、ポンド円は178.71円、加ドル円は98.37円まで昨年10月下旬以来の安値を更新し、豪ドル円は96.05円、NZドル円は91.56円まで下値を広げた。主要通貨は対ドルで方向感が鈍いも、わずかに買い戻しが優勢。ユーロドルは1.1849ドル、ポンドドルは1.5183ドル、豪ドル/ドルは0.8188ドル、NZドル/ドルは0.7790ドルまで小幅高となり、ドル/加ドルも1.19加ドル半ばで加ドル安が一服。
 
午後も日経平均や原油価格の動向をにらみながらの動きが続きそうだが、ドル円・クロス円は下押し圧力が強まっている。先週末の米雇用統計で賃金の伸び悩みが確認されたことを受けてドル高も一服し、ドル円の調整下げを後押ししている。