東京市場 午前概況 株安で円買い、露・ウクライナ首脳会談への警戒も

2014年08月26日 12:07

東京タイム午前の為替相場では、小反落で寄り付いた日経平均株価が下げ幅を拡大する動きを眺めながら、やや円買いが優勢となった。ドル円は、本日に予定されている露・ウクライナ首脳会談を控え利食い売りも入り、103.82円まで下押した。時間外取引の米10年債利回りが低下したことも嫌気された。クロス円も重い動きで、ユーロ円は137.03円、ポンド円は172.16円、豪ドル円は96.48円、NZドル円は86.52円までじり安。
 
主要通貨は対ドルで売りが先行。米国とユーロ圏など主要国との景気・金融政策見通しの格差から、ドルは堅調地合いを維持している。ユーロドルは昨年9月以来の安値を1.3179ドルまで更新した。ドラギECB総裁がジャクソンホールでの講演で、物価がさらに下落した場合、可能なすべての金融政策で対処する用意があると述べ、ECBが量的緩和に踏み切るとの思惑もユーロの重しとなっている。ポンドドルは1.6566ドル、豪ドル/ドルは0.9272ドルまで下押し、NZドル/ドルは2月27日以来の安値となる0.8311ドルまで下げ幅を拡大。NZドルは、7月の貿易収支が6.92億NZドルの赤字となり、市場予想の赤字額を上回ったことも嫌気された。また、ドル/加ドルは1.0998加ドルまでドル買い・加ドル売りが進み、5月2日以来の1.10加ドル大台回復に迫った。ただ、ドル買い先行後はドル円でのドル売り・円買いの動きにつられ、ユーロドルは1.32ドル近辺まで持ち直すなど、主要通貨の対ドルでの下げは限定的。
 
午後の為替相場はもみ合いか。本日予定されているプーチン露大統領とポロシェンコ・ウクライナ大統領の首脳会談の内容を見極めたいとして、徐々に様子見ムードが強まりそうだ。
 
 
XEMarkets 口座開設