東京市場 午前概況 株安でドル円重い動きも、下押しは限定的

2014年04月07日 12:34

東京タイム午前は、株安を背景にドル円やクロス円の上値が重かったものの下押しも限定的。先週末の米株価の大幅下落を受けて週明けの日経平均は続落となり、下げ幅を一時250円超に拡大した。米雇用統計の結果を受けて急低下した米10年債利回りは、本日の時間外取引でも低下基調を維持し2.712%まで下落した。ドル円は株安・債券高(利回り低下)を背景に先週末安値103.20円を下回って103.18円までレンジ下限を広げたが、日経平均が下げ渋るとNYタイムの終値水準103.30円付近に戻すなど動意は限られた。米雇用データは市場予想に及ばなかったもののおおむね堅調な内容だったことや、明日に日銀金融政策決定会合の公表や黒田日銀総裁の記者会見を控えていることもあり、積極的に円を買い進める地合いにはなっていない。クロス円もやや重い動きで、ユーロ円は141円半ば、ポンド円は171円前半、豪ドル円は96円前後、NZドル円は88円後半を中心に小幅に上下した。
 米雇用統計を通過して新たな手がかりが少ないなか、対ドルも方向感なく狭いレンジ内の動きにとどまった。追加緩和への思惑から上値が重いユーロドルは1.37ドル前後でこう着相場となり、さえない英経済指標が続き伸び悩んでいるポンドドルは1.65ドル後半で小動き。NZドル/ドルは1日につけた2011年8月以来の高値0.8702ドルから調整を強いられていたが、豪ドル/NZドルにおけるNZドル買い戻しも手伝って0.8615ドルまで上値を伸ばすなど底固い動きとなったほか、豪ドル/ドルは0.92ドル後半で動意が鈍かった。
 午後も為替相場の動意は鈍いか。手がかりとなりそうな材料に乏しく、日銀金融政策決定会合の結果公表や総裁会見も控えていることから積極的な取引は手控えられそうだ。ドル円は引き続き103円前半での小動きが予想される。