東京市場 午前概況 株安でやや円買いが優勢、ドル円は101円後半

2014年06月16日 12:19

東京午前の為替相場はわずかに円買いが優勢となった。反落して寄り付いた日経平均が一時下げ幅を100円超に拡大し、1万5000円大台を割り込んだ動きが嫌気された。先週末に102円の大台を回復し102.14円まで小幅上昇したドル円は伸び悩み、101.81円まで水準を切り下げた。イラク情勢への警戒感も上値を圧迫する要因となっている。時間外の米10年債利回りは先週末のレンジ下限水準となる2.58%台に低下した。5月末の2.40%台から持ち直してはいるが、上昇の勢いはない。
 クロス円もやや重い動きで、ユーロ円は137.83円、ポンド円は172.86円、豪ドル円は95.60円、NZドル円は88.29円までレンジ下限を広げた。ドルストレートは狭いレンジ内で上下。ポンドドルは1.69ドル後半の高値圏を維持しており、5月6日につけた年初来高値1.6996ドルを射程圏内に捉えている。ユーロドルは1.35ドル前半で重い動きとなり、豪ドル/ドルは0.9384ドルまでやや調整の下げが優勢に。またNZドル/ドルは、12日のRBNZによる利上げや声明文を背景とした上昇は一巡しているが、0.86ドル後半の高値圏での推移が続いている。
 午後も新規材料が乏しく、日経平均の動向を眺めながらの動きとなりそうだが、ドル円は101円半ば-102円前半でのレンジ相場が続くだろう。また、資源国通貨は底堅い動きとなるか。イラク情勢を背景に原油価格が上昇していることも、資源国通貨の下支えとなりそうだ。
 
 
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