東京市場 午前概況 株価1万5400円台回復、限定的ながら円売り

2014年07月15日 12:01

東京午前のドル円・クロス円はしっかり。海外市場の流れを受けて、日経平均株価が7日以来の1万5400円回復を果たしたほか、企業の外貨決済が集中する5・10日の仲値にかけて実需の円売りフローが観測されたことが手掛かりとなった。ドル円は101.65円、ユーロ円は138.43円、ポンド円は173.64円、スイスフラン円は113.96円、NZドル円は89.56円までそれぞれ上昇幅を広げた。ただ、日銀の金融政策決定会合や黒田総裁会見を控えていることもあって、円安の勢い限定的だった。日経平均株価は119円高い15416円で前場を終えた。
 
豪ドルは、議事録公表後に上下に振幅。7月1日開催の理事会議事録では「一定期間の金利安定が最も賢明」、「インフレは目標内で推移する見通し」、「豪ドルは歴史的な水準と比較して高い」、「低金利は需要を下支えも、予算削減や資源分野の投資減少の影響を相殺するかどうかの判断は難しい」とした。雇用に関しても、「今年前半はわずかに改善したが、回復は緩やか」とこれまでの内容が踏襲された。豪ドルは、議事録公表後に瞬間買いが強まったが、さらに上値を追うほど強い内容でもなく上昇の勢いはほどなく弱まった。豪ドル/ドルは0.9402ドル、豪ドル円は95.51円まで上昇する場面があった。
 
その他の通貨は、NYタイム終値近辺でもち合い。ユーロドルは1.3620ドル近辺、ポンドドルは1.7080ドル台でこう着感の強い展開だった。
 
この後は、日銀による金融政策発表や、日銀総裁会見を待つ格好となる。ただ、欧州タイムに英物価指数やカーニー・イングランド銀行総裁の議会証言、NYタイムでは米小売売上高、イエレンFRB議長の半期議会証言と重要な経済イベントが続くなかで、日銀のインパクトがよっぽど強くなければ、相場を大きく動かすには力不足の感は否めない。日銀の結果を確認しながら、海外勢の参入を待つかたちか。
 
 
 
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