東京市場 午前概況 株価の下げ幅縮小で円売り、ドル円は118円後半へ

2014年12月15日 12:12

東京午前は先週末の欧米株安を背景に円買いが先行、その後は株価につられNYクローズと同水準となる118円後半まで切り返し、午前の下げ幅をほぼ帳消しにした。
 
昨日は衆院選の投開票が行われ予想通り自民圧勝となった。金融緩和策の継続が予測されるが、市場はすでに織り込み済みで円売りの材料にはならず。衆院選の結果を確認した後は、あまり反映されていなかった先週末の米株安が意識された模様で、本邦株式市場オープン前にドル円は一時117.78円まで下押した。日銀短観はまちまちの内容だったものの、その後に安寄りした株価が下げ幅を縮小すると、円売り優勢となりドル円は118円後半まで切り返した。またユーロ円も146.86円の安値を付けたあとはじり高となり、147円後半まで値を戻した。
 
その他の主要通貨は総じてドル円の動きにつられて上下。後半に見られた円売り・ドル買いの影響で、序盤に安値を付けた後はクロス円も総じて堅調で、ポンド円は186円半ば、NZドル円は92円ちょうど付近、加ドル円は102円半ばまで切り返した。
 
豪ドルは軟調。不透明な中国の景気見通しを背景とした豪ドル安トレンドが継続。豪準備銀行(RBA)の本部付近のカフェで人質をとった立てこもり事件が発生したことも重しとなり、豪ドル/ドルは0.8204ドルまで下げて年初来安値を更新。豪ドル円は円買いもあって96.85円まで下げた。
 
午後は目立った手掛かりもなく、レンジ内で小動きか。先週末の欧米株安を材料とした円買いも一巡しており、ドル円は下値を確認した後は本邦株価の動向に左右される展開となった。午後も株価をにらみながら、米FOMCを控え方向感の乏しい展開となりそうだ。