東京市場 午前概況 株価が下げ幅縮小、ドル円は118円半ばへ戻す

2014年12月02日 12:13

東京午前の為替市場はややドル買い・円売りに。昨日は一時的にせよドル円が119円台をつけたが、その達成感から序盤は利益確定のドル売りが入りやすかったことに加え、日経平均株価が予想通り反落して寄り付いたことから、ドル円は一時118.23円までレンジ下限を広げた。これに伴いクロス円も水準を切り下げ、ユーロ円は147.48円、ポンド円は186.04円、スイスフラン円は122.58円、豪ドル円は100.27円、NZドル円は92.98円、加ドル円は104.43円までそれぞれ下げた。
 
ただその後に本邦株価は下げ渋り、前日比10円安付近まで下げ幅を縮小すると、ドル円は118.50円までレンジ上限を拡大。ドル買いに傾いたことから、ユーロドルは1.2462ドル、ドル/スイスフラン(CHF)は0.9655CHFまでドル高・他通貨安が進んだ。またクロス円もドル円につられて円安に傾き、ユーロ円は147円半ば、ポンド円は186.30円近辺まで戻した。
 
オセアニア通貨はまちまち。本日発表された豪経済指標は、7-9月期経収支が市場予想の135億豪ドルを下回る125億ドルの赤字にとどまったほか、住宅建設許可が前月比で11.4%増となったことが手掛かりとなり、豪ドル/ドルは0.8504ドル、豪ドル円は100.58円までそれぞれ上昇。しかし、ドル高の影響から豪ドル/ドルは0.8475ドルまで下げ幅を広げた。一方NZドルは、朝方にNZドル/ドルが0.7857ドル、NZドル円が92.98円の安値を付けた後は下げ渋り。NZドル/ドルは0.7860ドル付近、NZドル円は93.10円近辺まで戻された。
 
午後は材料の乏しいなか、欧州勢の参加を待つ展開か。株価動向に影響された午前だったが、すでにドル買いは一巡しており、ドル円は119円台を目指すにはやや材料が不足している。ドル円は、本邦株価や米長期金利につれ上下しながらも、方向感が乏しい展開となることもあるか。ただ、RBA理事会の結果が豪ドルを通じて為替市場の動意を誘うことも考えられ、まずはその結果を注視したい。