東京市場 午前概況 本邦CPIは無風で通過、欧米インフレ指標待ち

2014年08月29日 12:06

東京タイム午前の為替相場は動意が鈍い相場展開。午前に発表された本邦7月消費者物価指数(CPI)は、7月全国CPI(生鮮食品除く)が前年比で+3.3%、8月東京都区部CPI(生鮮食品除く)は前年比で+2.7%、ともに市場予想通りの結果となった。日銀による追加緩和への思惑は強まらずほぼ無風で通過し、欧米のインフレ関連指標の結果待ちに。同時に発表された7月の失業率は市場予想や前月の3.7%に対し3.8%に悪化、同有効求人倍率は市場予想と変わらずの1.10倍となった。
ウクライナ情勢の緊迫化を嫌気して、日経平均株価は続落となったが、為替相場の反応は限られ、ドル円は103.70円前後で膠着。月末に絡んだ動意は見られなかった。米・EUがウクライナ戦闘激化で露を非難して、対露追加制裁もくすぶっており、地政学リスクはドル円の重し。ただ、米4-6月期GDP・改定値が市場予想に反して速報値から上昇修正するなど、直近の米経済指標は好調な結果が続いている。米景気先行きへの期待感はドル円の下支えで下値も堅い。株安でクロス円は上値の重い動きも値幅は限られ、ユーロ円は136.67円、ポンド円は171.95円、豪ドル円は96.93円、NZドル円は86.69円まで小幅安。
 
主要通貨は対ドルでも小動き。欧州タイムにユーロ圏8月消費者物価指数(HICP)・速報値の発表を控え、ユーロドルは1.31ドル後半で上値が重い動きとなったほか、ポンドドルは1.65ドル後半、豪ドル/ドルは0.93ドル半ばで小幅な上下動。NZドル/ドルはこの日に発表された住宅・景気関連指標が低調だったことも重しとなり、0.8358ドルまで弱含んだ。
 
午後もドル円は103円後半で動意が鈍いか。欧米のインフレ関連指標の結果を見極めたいことから、様子見ムードが継続しそうだ。後場の日経平均が下げ幅を拡大する動きになっても、ドル円は週の安値103.56円を下回る可能性は低いとみる。
 
 
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