東京市場 午前概況 昨日までの円安に調整、日銀の結果公表を控え

2015年01月21日 12:02

午前は円買いが優勢。日銀金融政策決定会合の結果公表を控えて、昨日にかけての円安の流れに調整が入った。日銀は金融緩和策を維持する見通しだが、物価目標の達成がかなり難しいため、追加緩和をいずれ拡充するとみられている。
 
ドル円は118.37円まで軟化。日経平均株価は一時100円超反落している。ユーロ円は136.90円、ポンド円は179.32円、豪ドル円は96.72円まで安値を更新。NZ消費者物価指数の一段の鈍化もあって、NZドル円は90.40円まで下げている。
 
ユーロドルは1.1542ドルまで弱含んだ後、1.1565ドルまで小幅に切り返すなど、方向感は薄い。ポンドドルも1.51ドル半ばで小動き。ドル/加ドルは1.2094ドルまでわずかに加ドルが買い戻されている。NY原油先物は時間外取引で小幅に反発。豪ドル/ドルは0.81ドル後半でもみ合い。低下基調の豪ウエストパック消費者信頼感指数が小幅に持ち直したが、材料視されていない。
 
この後は日銀金融政策決定会合の声明文や日銀展望レポートの中間評価、黒田日銀総裁の会見が手がかりとなる。市場参加者の大半が見通すように追加緩和の拡充に動くのか、あるいは物価目標の達成時期を見直すのか、見極める必要がある。